ジョコウィ前大統領を非難すべき問題が違う

大学卒業証書が偽物だとして非難されたことが、毎日のようにニュース番組に取り上げられています。

しかし、本当に非難すべきは10年前の大統領就任時に、国民に約束したことを反故にしていることでしょう。

その一つは、家族を絶対に政治に参画させないと約束したことです。

政治家としての経験も実績も無い長男を、地元のソロ市長にさせただけでなく、年齢条件を無視して副大統領に就かせたのは明らかに権力の乱用です。

それだけではなく、次男を少数政党の党首にさせたり、娘婿を北スマトラ州知事に当選させたりするのには開いた口が塞がらりません。

次に非難すべきは、退任後の異常なほどの政治活動です。

引退後は田舎に隠居して、晴耕雨読の生活をしたいと話していたのとは真逆の、まるで現役の大統領であるような言動を繰り返し、インドネシアには双子の太陽があると揶揄されるほどです。

インドネシアのメディアと国民はこの二つのことについて非難すべきと思います。