2025.07.25
最近のニュースに私的コメント
首都移転に対する否定的な報道
今年の独立記念行事を、昨年のように新首都とジャカルタの双方で開催するのではなく、ジャカルタのみで開催するとしたプラボウォ大統領の決定を受けて、新首都に対する否定的な報道が出始めて来ました。
先ずは、主民の暮らしを優先するとしたプラボウォ大統領の方針に対して、莫大な資金を投入することになる新首都建設は、本当に必要なのかと言う意見です。
アメリカのTIME誌から『New Beijing』と揶揄されるように、親中であったジョコウィ前大統領は間違いなく中国からの資金援助や投資を当てにしていたと思われるのですが、中国の経済が危機的な状態に陥ってしまったため、当初の資金予定が狂ってしまったのは大きな痛手でしょう。
そんな事情を察してか、中央政府の中からは率先して新首都に移転するような声は全く出て来ない状況で、1年前のジョコウィ前大統領の時とは打って変わって消極的です。
一方では、ギブラン副大統領の執務事務所を開設すべきであるとの声が野党から出て来ており、責任の押し付け合いが始まるような様相も見られます。