2013.03.16
最近のニュースに私的コメント
猛威を振るう汚職撲滅運動
スポーツ施設建設に絡む汚職や警察内の機器調達に絡む汚職で、特に与党の幹部が摘発される事態で政界が沸騰している。
訴えられた政治家達は、本当の黒幕を知っている、として自己弁護と牽制を繰り出している。
醜いとしか言えない姿だ。
2000年以降の10年間のインドネシアのGDP成長と、昭和40年代の日本のGDP成長のグラフを重ね合わせるとぴったりと一致する。
最近のインドネシアの国内市場の急激な拡大は、まさに日本の高度成長を彷彿させるものであることは間違いない。
しかし、根本的に違うことがある。当時の日本は国民全員が経済底上げの恩恵に預かったのに対し、今のインドネシアは恩恵に預かる少数の人達とそうでない多数の人達の格差が益々広がっていることである。
最大の恩恵に預かっているのは華人達と、汚職の機会に恵まれた政府高官なのだろう。
昔、現地法人の幹部社員達とインドネシアの将来についてよく話し合った。国の潜在力はアメリカと肩を並べるレベルであると皆が確信していた。
しかし、現実の違いは何だろうかと議論した時代を思い出す。