2013.04.04
インドネシア進出準備
価格の倍々ゲームは土地だけでないジャカルタ周辺
ジャカルタから東に伸びる高速道路沿いに展開している工業団地では、土地代が毎年US$100/m2以上の値上がりで、高いところは既にUS$500/m2を超えているようです。
急騰しているのは土地代だけではなく、最低賃金も年間50%近く上昇しており、日本からの自動車関連の下請け企業が集中的に進出している弊害が如実に現れています。
そして、工場建設費用の高騰です。日系ゼネコンだけでなく、ローカルゼネコンから提案される建設価格はUS$600/m2に達しており、日系については2年先まで受注が立て込んでおり、依頼したくても受けてもらえないケースもあると聞いています。
某社は西ジャワ州のもっと田舎に土地を買って工場を建てようとしたのですが、いずれのゼネコンからもやはり上記のような価格を提示されて暗礁に乗り上げてしまいました。
現地のインドネシア人立上スタッフの転機と社長の決断とで、幸いにして半額で請け負ってくれる地元業者を見付け、多少の不安はあるものの、気を取り直して進めることになりました。
ジャカルタ東部の工業団地だけを見て、インドネシアの投資環境を判断することのないよう、くれぐれもご注意下さい。