2013.06.21
インドネシアでの仕事のアドバイス
進出成功の158の助言
サプライチェーンプロセス性能診断
80.信頼性
特定の顧客から見た場合、自社のサプライチェーンが完璧に約束を達成出来るのは100回のうち何回あるのか。それは前年に比べて良くなっているのか、競合他社に比べて優れているのか。常に顧客の視点で見る。
81.応答性
注文と在庫が紐付けされるポイントで顧客から見た待ち時間が決まる。長い例としては注文住宅(仕様を決めてから入居まで数カ月)、短い例としてはコンビニの商品(棚から取り出して清算するまだ数分)がある。どれくらいが適性なのか、顧客の立場になれば良く判る。
82.機敏性
車の運転ではノー三急が基本であるが、サプライチェーンの供給においては急に売れ出した場合の急発進、急に売れなくなった場合の急ブレーキ、そして他の商品への迅速な変換である急ハンドルが求められる。
83.運営コスト
サプライチェーンを動かすための間接コストは殆どが一般管理費の中に含まれるが通常の財務諸表から読み取ることは難しい。普通の企業は売上の10%前後であるが、優良企業は3%以下と言われている。見えないところで差が付いてしまう怖い指標である。
84.資産効率
生産設備の稼働効率は非常に厳しく管理されるが、サプライチェーンを動かしている間接的な設備についても同様に厳しく管理すべきである。また、キャッシュフローと在庫日数、買掛日数、売掛日数の関係も注目すべきである。