2014.08.18
インドネシア訪問日記
35年前、20年前、そして現在のインドネシア
2014年8月のお盆休みに家族と一緒にジャカルタとバリを訪問して来ました。
初めてインドネシアに行ったのが35年前で、約15年後に帰国して以来、家族にとっては20年ぶりのインドネシアで、その変貌ぶりに驚いていました。昔住んでいたジャカルタ市内の借家4軒はいずれも残っていましたが、そのうち1軒は廃屋のようになっており、心が痛みました。
バリ島の観光地は観光客で溢れており、静かだった印象はすっかり変わっていました。
今回の旅行では、いつもの出張とはまた違った観点からインドネシアを見る機会になったのですが、車の数やショッピングモールの数など、経済面での量的な成長にはただただ驚くばかりなにの比べて、質的な面での変化はあまり感じられないことに気が付きました。
確かに、1998年のスハルト体制崩壊から始まった民主化の動きは大きな変化ですが、不思議とそれが大きなものとして実感されないのはなぜだろうかと考えてしまいました。
国政のトップレベルは変わったのかもしれないが、庶民の暮らしがあまり変わっていないのも一つの理由かもしれません。一緒に行った長女の嫁ぎ先の姑は、初めて見るインドネシアに、貧富の格差の大きさを第一に感じたと話していました。
現地の人達と会話をしていて、次期大統領のジョコウィ氏が、国全体の質の変化の始まりを作ってくれるのではないかと期待した旅でもありました。