西低東高のジャカルタ近郊工業団地と外環高速道路の貫通

　8月末のジャカルタ出張で一番に感じたことは、空港から市内への渋滞が緩和されたことでした。色々と理由を考えた末に思い付いたことは、空港の南側の部分が完成して外環高速道路が貫通したことによる、市内を抜ける内環高速道路からの交通量の分散でした。地元の日本人に聞いたところ、同じような感想を持っていました。

　これで考えたことは、空港へのアクセスが少し楽になったことと、ジャカルタの東部に集中している新たな工場進出が、少しは西部にも分散するのではないかと言うことです。インドネシア政府も同様の期待を持っているようで、そのための具体的な施策も出されるものと思います。

　今回はジャカルタ西部のいくつかの工業団地を訪問したのですが、元々は東部に較べて早くから開発されていたものの、最近は特に自動車部品業界の日系企業はすっかり敬遠されてしまい、昔ながらの狭くてガタガタのアクセス道路と密集した工場建屋群の特徴を残していました。

　この辺りから東部の工業団地群までジャカルタ市内を抜けて製品納入や営業活動に出向くのは、確かに気のめいる仕事であったと思います。しかし、外環高速道路を使いジャカルタ市内の南編をすり抜けることで、このハンディキャップは大分解消されるのではないかと期待したいところです。

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