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2014.10.28 インドネシアでの仕事のアドバイス インドネシア進出準備

資源は豊富なのに材料は少ない

 これまで色々な業種の製造業のお客様が、材料を現地で調達するためのお手伝いをしてきました。探せば探すほどインドネシアには工業材料が不足していることに直面してしまいます。手には入るけれど、多くは中国、韓国、台湾そして日本からの輸入材料であり、品目が限られるだけではなく、価格も当然それらの原産地国よりも高くなるのは免れません。

 インドネシアのイメージは人口が労働力が豊富なだけでなく、天然資源に恵まれていることから、それらを活用した工業材料もさぞ安価に入手出来るだろうと思われがちです。しかし、樹脂材料も金属材料も残念ながら多くは輸入に頼っているのです。

 その理由は色々と言われています。例えば、政治的に大きな力を持った資源マフィアが存在しており、輸出入に絡むマージンを手放さないために自国内での材料加工産業の発達を妨げているというものです。新大統領もこれらマフィアの排除に取り組むと言明しています。

 それでも多くの企業がインドネシアに進出しているのはなぜなのか?と疑問に思うでしょう。

 それは国内市場が急成長しており、材料コストのハンディキャップがあっても、現地生産現地販売のメリットは十分にあるからです。しかし、輸出企業にとっては材料コストのハードルは決して低くはありません。その辺りのサプライチェーン全体のコストを見極めることがとても大事です。

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