中国共産資本の浸食
数年前のバブルの頃の景気を基準に、インドネシアは景気が悪いと、日本企業が萎縮している間に中国共産資本の浸食は着々と進んでいます。100年先を見据える中国人と3年先しか見ない日本人の違いかもしれませんが、景気回復に躍起の今のインドネシア政府にとってどちらが有り難いか明白です。これに対して日本政府はどのような戦略を立てているのでしょうか?
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深圳工業団地を新設 投資額190兆ルピア リッポー・チカラン (2016年05月26日じゃかるた新聞)
リッポーグループのリッポー・チカランは24日、西ジャワ州ブカシ県チカランに中国の深圳に拠点を置く大手物流企業や不動産企業と提携し、チカランに深圳工業団地を新設すると発表した。西ジャワ州ブカシ県の工業団地集積地における中国の経済活動の拠点を目指す。
工業団地の建設に190兆ルピアを投じる。投資割合は非公表。リッポー・チカランのトト・バルトロメウス社長は「インドネシア・深圳工業団地は中国とインドネシアの経済協力を促進する象徴となる」と語った。経済紙インベスター・デイリーによると、工業団地だけでなく、商業施設、住居施設なども整備する。工事を3段階に分け、第1段階は2017年に着工する。携帯電話やバッテリー、太陽光設備などの工場建設が決まっている。
リッポー・チカランはチカラン地区に外国人が居住できる大規模都市事業「オレンジ・カウンティ」の開発を進めている。覚書を結ぶ調印式には、リッポーグループ創始者のモフタル・リアディ氏も出席した。
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中国スカイワース、東芝から買収の工場開所[家電](2016/05/26 NNA ASIA)
中国の大手テレビメーカー、創維集団(スカイワース・グループ)は24日、インドネシア西ジャワ州ブカシ県のチカランで、製造現地法人「スカイワース・サウスイーストアジア・マニュファクチャリング・ベース」を開所した。東芝から買収した旧東芝家電製造インドネシア社を衣替えしたもので、スカイワース・グループとして初めての海外直営工場という。中国のニュースサイト中国新聞網などが伝えた。
同現法の本社・工場はチカランの東ジャワ工業団地内にある。スカイワースは同現法を拠点に、インドネシア国内、また東南アジア市場の開拓を狙う方針だ。
開所式には、スカイワース・グループの林衛平会長や創業者の黄宏生氏ら同社幹部が出席。また同社の本社がある中国広東省深セン市のトップである馬興瑞・中国共産党深セン市委員会書記も来賓として出席した。馬興瑞氏は党中央委員、また党広東省委の副書記でもある。
スカイワース・グループ海外営業本部の孫偉中部長は、この日の開所式が東芝家電製造インドネシア社買収完了を記念するものであるとともに、東南アジア市場開拓に向けた決意の表明でもあるとコメント。黄宏生氏は今後の方向性として、◇インドネシアから東南アジア市場全体に展開し、サプライチェーンを一本化する◇ローエンド・ミドルエンド中心の経営戦略からミドルエンド・ハイエンド中心に転換する◇東芝とスカイワースの2ブランド体制とする◇電子商取引(EC)の活用でシェア拡大を図る――の4つを提示した。
馬興瑞書記は開所式に参加したほか、工場内の視察や関係者との懇談も行った。