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2017.05.29 インドネシア進出、成功と失敗の分岐点

インドネシア進出、成功と失敗の分岐点-5 社長を誰にするか

 100%独資あるいは出資比率51%以上で進出する場合、通常は日本の本社から取締役社長として駐在員を派遣します。社内に適性のある人材がいれば問題は無いのですが、もしどうしても見つからない場合はどうすれば良いのでしょうか?

 一番確かなのは、人材紹介会社に依頼することです。それも一社ではなく複数の会社に紹介してもらうことが大事です。出来たら5人以上とは面接を通して直接会話することが大事です。

 次に確かなのは、特に合弁企業の場合、相手側企業の幹部社員の中から人選して移籍してもらうことです。経営に関わっていた取締役レベルであれば尚の事安心出来ます。

 出来るだけ避けたいのは、経営の経験も知識も無い社員を無理矢理送り出すことです。中には一念発起して大成する人もいるかもしれませんが、それを期待して送り出すにはリスクが多過ぎます。

 既に仕組みが出来上がっている本社においてはほとんど感じないと思いますが、新しく立ち上げるインドネシアの会社の場合はありとあらゆることをゼロから作り上げなくてはならず、現地の社長はそれら全てのことに気を配り、かつ限られた人材を駆使して仕事を回して行かなくてはなりません。

 そのためには幅広い知識だけではなく、部下を上手く使うためのリーダーシップが必要となります。そして自身もインドネシア語の習得やインドネシアの社会についての理解を深めるための努力が要求されます。

 インドネシア進出事業が成功するのか、それとも失敗するのかはこの社長の肩に掛かっていると言っても過言ではないでしょう。