零細企業のためのインドネシア進出【裏技】
インドネシアで会社を立ち上げるには、最低25億ルピア(2千万円強)の自己資本が必要となります。また、3年以内には総投資額を100億ルピアまでにするため、借入金などでの資金調達も必要とされます。
この条件はインドネシア資本との合弁会社であっても、外国資本が1%でも入っていると適用されるため、資金力の無い零細企業がインドネシアで会社を立ち上げる際には高い壁となって立ちはばかります。
また、仮に現地法人を設立したとしても、そこの責任者として駐在させる人材も社内にはいないため、途方に暮れるケースもあるようです。
そのような場合に取られる【裏技】が、外国資本会社設立ではなく、内国資本会社設立です。内国資本会社は資本金の100%がインドネシア人またはインドネシアの法人により出されている会社で、この場合の資本金は最低5千万ルピア(45万円くらい)で済みます。事業内容と規模にもよりますが、資本金が100万円前後で足りる事業であれば、この方法で進めることも可能です。
但し、当然のこととしてインドネシア人またはインドネシアの法人が発起人となり出資する形にしなくてはならないので、その役割を引き受けてもらえる信頼出来るインドネシア人を見付けなくてはなりません。なぜかと言うとその人に資本金をローンとして貸し出すことになるからです。
また、強い経営権限を持つコミサリスと取締役もそのインドネシア人や彼の知り合いに任せることになるため、日本側は実質的な出資者であっても、法的にはほとんど力を持たないことになります。
そのため、万が一経営が行き詰った場合や、逆に上手く行きすぎて膨大な利益を得た時など、果たしてどれだけ日本側の意志が尊重されるのか不安が残ります。
それでもリスクを覚悟して挑戦してみたいと思う方の選択肢としての【裏技】です。