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2017.10.30 コンサルタントの独り言

インドネシア語を使えよ!!

 現地企業を訪問すると相手は私のことを外国人であるからとして、先ず英語で話しかけて来ます。しかし、私の方からインドネシア語で話しかけると、『インドネシア語が出来るのか?』と確認してからインドネシア語での会話が始まるのが普通です。
 しかし、たまにいるのです。いくらこちらがインドネシア語で応対しても、まくし立てる様な早口の英語で話か続ける人が、欧米に留学した華人系インドネシア人に多いのです。結構有名な大学で修士課程や博士課程を修了したことを明記している名刺に感心してしてしまいますが・・・。
 でも思うのです。ここはインドネシアであり、もはや欧米白人の植民地ではないのだから自国の言葉を使おうよと。こちらも仕事をさせてもらっている国であるインドネシアの言葉を勉強して来たのだから、何も第三国の言葉を使うことはないだろうと。
 それに、流暢な英語を話せるインドネシア人は概して正統派のインドネシア語を話せることを、私は経験的に知っています。
 英語が得意と思っている日本人にも困ったものです。インドネシアの庭先を借りて仕事をさせてもらっているのに、その国の言葉を使わずに第三国の言葉を得意になって使っている。日本はいつから英米の植民地になったのでしょうか。インドネシア人のエリートはともかく、庶民レベルの社員や関係者に英語で会話をしてどれだけ自分の言いたいことが伝わっているのか考えたことがあるのだろうか。
 特にジャワ人は相手の気持ちを過剰に忖度して、判らない時でも『判りました』と言うことを知っているのだろうか。エリート層であるインドネシア人の取締役達と、最初のうちはインドネシア語の判らない日本人のために英語で会話をしていても、議論が複雑になって来ると自然にインドネシア語になってしまうものです。
 インドネシア語は元々はインドネシアを植民地支配していたオランダ東インド会社により強要された言葉かもしれませんが、独立に際して熟慮の結果として国語に採用された言葉ですから、インドネシア語を優先的に使いたいものです。