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2018.03.16 インドネシアの耳より情報 インドネシア訪問日記

ジャカルタ空港鉄道に試乗

2018年3月11日、日曜日で特に出張の仕事も無かったので、以前から気になっていたジャカルタ空港鉄道に試乗してみました。
 Blok Mのラーメン屋でお昼を済ませ、Plaza Blok Mの玄関のタクシー乗り場から新Sudirman駅に向かったのですが、タクシーの運転手が駅までの道は工事中で通れないと主張して、手前の線路との立体交差の上で降ろされてしまいました。
 仕方なく狭い階段を下りて駅の入り口まで歩いたのですが、切符売場は三階のため長いスロープのエスカレーターを乗り継いで昇って行くことになりました。もしタクシーでそのまま来れたら三階の入り口まで車用のスロープがあるので楽だったでしょう。一階の出口には客待ちのタクシーが何台か停まっていたので道路工事は既に終わっていたのだ。
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 上の二枚の写真の通り、新駅の三階の切符売場と二階の改札ロビーはとても綺麗で、エアコンの効き具合は少し弱かったのですが、快適な空間でした。
 空港までは指定席の乗車券を買ったのですが、Rp.38,000で日本円で約300円でした。発券機がロビーの両側に3台ずつ設置されていて、画面の指示に従って操作するのは日本の駅にあるのと同じですが、クレジットカードでの支払いを選択すると、お店で良く使われる、横に据え付けられたクレジットカードの確認機にカードを挿入してPingを入力するようになっていました。
 今のところ日中は一時間に一本くらいのダイヤですが、そのうち数本に増やすとの計画はあるそうです。しかし、それに合わせて値段も数倍に上がるようです。
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 電車が到着する10分くらい前に一階のホームに降りたのですが、指定席の3号車がどの位置になのか全く表示されていないため、駅員に聞いた位置で待っていたのですが、実際に目の前に停まったのは5号車であったため、慌てて移動しました。
 日本に来た外国人が新幹線に乗る際に、ホームの号車番号にぴったり合わせて列車が停止するのに驚愕すると言うニュースを思い出しました。
 言うまでもありませんが、ホームは暑くて空気も悪いのであまり早目に下りるのは得策ではないでしょう。
 車内はエアコンが効き過ぎるくらいに冷えていましたが、座席も通路もゆったりとしていて快適でした。車内の壁にBombardierと書かれた銘板が貼られていたので、カナダ製なのでしょうか?そういえばチベット高原をラサまで走っている列車もBombardier社製だと紹介されていました。
 空港行の電車は一つ手前のManggarai駅が始発ですが、将来的にはBekasiまで伸ばすとの計画も打ち出されています。
 電車は5分くらいでTanah Abang駅に到着して、そこでスイッチバックで逆走となり空港へ向かう路線に入ります。停止時間は運転手が車内を歩いて反対側の運転席に移動する時間でした。
 この駅を過ぎたあたりから線路沿いにはスラム街と生活ゴミが散乱した風景が続きます。これまでは現地の通勤客しか目にすることがなかったのでしょうが、今後は多くの外国人も目にすることになるため、先般試乗したジョコウィ大統領も内心どうしたものかと考えたかもしれません。
 電車は途中、空港の少し手前のBatu Ceper駅に停まったのですが、なかなか動かないのは単線ですれ違う電車を待っていたのかもしれません。結局、空港駅に到着するまで約1時間を要しました。ニュースでは30分と
されていたのですが少々期待外れでした。
 空港駅は第1ターミナルと第2ターミナルの中間に位置し、第3ターミナルまでの各ターミナル駅をSky Trainと呼ばれる無料の2両編成車両で移動出来るようになっています。
 今のところは20分間隔での運転のため、飛行機の乗り継ぎなどで時間が少ない時は不安になります。せめて5分間隔くらいで走らせて欲しいと感じました。
 但し、利用客のほとんどは空港職員で旅行客は僅かでした。後から作ったこともあり、各ターミナルの駅が外にあり、さらに高架のため乗り場が判り難いことも一つの原因でしょう。
 帰りの空港鉄道は指定席がなく全て自由席のようでしたが、料金が指定席と同じというのはどうかと思いました。Sky Trainにたくさん乗っていた空港職員は空港駅からバスで帰宅するようで、往きも帰りも車内はガラガラで、数人の旅行客が乗っている程度でした。