お問い合わせ

採用募集中!

2018.04.09 インドネシア進出を検討している社長さんへのメッセージ インドネシア進出準備

生産管理ではなく経営管理を

 これまで多くの製造業がインドネシアに進出する際の支援に携わって来ましたが、生産活動を始めるに当たっていつも難儀するのが管理システムの構築です。
 大企業のようにお金をかけて立派なシステムを導入して、それをツールとして管理システムを構築するケースはほとんど無く、多くはエクセルを利用して管理の仕組を作る程度です。
 但し会計処理だけは正確にしておかないと後々税務署に苛められますので、安価で最低限の機能を持った、現地で既に実績のあるものを公認会計士などから推奨してもらうことにしています。
 ここで問題なのは、会計処理とは別に生産管理の仕組をエクセルなどで作り上げ、それで事足りると安心してしまうことです。
 下図のように会計処理と生産管理は経営管理全体の中の一部であり、それだけでも日々の業務は回るかもしれませんが、その規模に関係なく企業としての成長に必要な最低限の管理要因を全て満たしていないのです。
 インドネシアの現地法人が企業として成長していくためには、財務会計を中心として、管理会計、調達・生産・販売(いわゆるサプライチェーン)、そして人事労務の管理業務が、年次、月次、そして日次の時間軸で同期しながら回らなくてはなりません。
 上記の通り財務会計だけはソフトウエアの利用を薦めますが、他は全てエクセルで対応可能です。現地の責任者として赴任する人はこれらの仕組を理解し、現地スタッフにエクセルでの作り方と運用方法を教えなくてはなりませんが、逆にこれらのことを知らずに仕事をしているとある日突然問題に直面するかもしれません。赴任の前に是非しっかりと勉強させて下さい。
インドネシア工場経営管理業務フロー全体図