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2018.07.19 インドネシアでの仕事のアドバイス

最近の流行り言葉 Visi&Misi, SOP, KPK

 インドネシアのテレビニュースを視聴していて、特に社会分野で頻繁に耳にする言葉は”Visi & Misi” “SOP” “KPK”である。
 ”Visi & Misi”はフィシ・ミシと発音され、意味は英語のVision and Missionである。日本でこの言葉を耳にすることは滅多にないのであるが、インドネシア国内の企業や政府のホームページを見ると必ずと言って良いほど冒頭に掲載されている。日本語に直訳すると展望および使命であるが、内容もだいたいそのようなことを書いてある。日本企業のホームページでこれに相当するのは経営理念かもしれない。逆にほとんどの日本企業のホームページに普通に掲載されている会社概要(経営陣、設立年月日、資本金、年商、従業員数など)を掲載しているところは非常に少ない。志は良く判ったが、それで貴社の内容はどうなっているの?といつも疑問に思ってしまう。
 ”SOP”はエスオーペーと発音され、意味は英語のStandard Operating Procedureである。日本では業務手順書や作業手順書として、どこの職場にも普通に整備されているはずのものである。しかし、インドネシアでのニュースを視聴していると、業務手順書や作業手順書よりももっと範囲を広げた行動基準や判断基準の意味もあるように見受けられる。とにかく団体で何かを行う時には必ずと言って良いほどSOPの有無が問われるのである。時として、そんなことは常識に従って進めれば良いのにと思うことでもSOPは、と問われることがある。決められたことをお互いに守らないことの裏返しなのかもしれないと密かに思っている。
 ”KPK”はカーペーカーと発音され、意味はインドネシア語のKomisi Pemberantasan Korupsiで汚職撲滅委員会である。インドネシアの独立機関で警察や検察とは別に政府高官の汚職を取り締まる怖い組織である。この組織の名前をニュースで耳にしない日は無いくらい忙しい機関である。警察や司法の大物まで逮捕してしまうので、時として険悪な空気も作られている。ここが最近、日本企業に対しても、汚職があったら躊躇しないで通報してくれるように依頼したとのニュースを読んだ。と言うことは日本企業の中にも政府高官と癒着しているところがあると言うことなのだろうか。え?・・・何を今更?