2018.07.23
最近のニュースに私的コメント
刑務所もお金次第で豪華マンション
10年くらい前にスポーツ施設建設にまつわる汚職で逮捕された前ゴルカル党幹部は、刑務所の中に事務所を構えて、そこから政府調達品を扱う会社に指示を出し、この事業で世界一の金持ちになると豪語している聞いて、そんな馬鹿なことは出来ないだろうと考えた。
しかし、昨日のニュースで、バンドンにある刑務所の所長達が受刑者から多額の賄賂を受けて、その受刑者の居住空間をまるで豪華マンションのように改装し、自由に出入りも許可していたと知り、10年前の話もやはり本当だったのかと思った。
知り合いのインドネシア人の中には以前のスハルト独裁時代を懐かしむ人が多い。確かに言論の自由や政治活動の自由は制限されていたが、今の様に汚職をしなくては損、赤信号皆で渡れば怖くないみたいな風潮はさすがに無かったように記憶している。
現政権はインドネシア建国の五原則である以下の『パンチャシラ』を重視するよう国民に訴えているが、特に4番と5番が弱体化しているように思われる。
『パンチャシラ』
1. 唯一神への信仰(Ketuhanan Yang Maha Esa)
2. 公正で文化的な人道主義(Kemanusiaan Yang Adil dan Beradab)
3. インドネシアの統一(Persatuan Indonesia)
4. 合議制と代議制における英知に導かれた民主主義(Kerakyatan Yang Dipimpin oleh Hikmat kebijaksanaan, Dalam Permusyawaratan/Perwakilan)
5. 全インドネシア国民に対する社会的公正(Keadilan Sosial bagi seluruh Rakat Indonesia)