2018.12.20
最近のニュースに私的コメント
凄惨な集団リンチ事件と美しい唄
先日、イスラム礼拝堂で盗みを働いたとされた若者が、集団リンチを受けて死亡した。礼拝堂の拡声器から放送された盗難の嘘ニュースが原因で、その青年は全くの無実だったことが後で判った。
暫く前には、修理してもらった自分のテレビをバイクに積んで帰宅する途中の若者が、テレビ泥棒と間違われて集団リンチを受け、最後には生きたまま焼かれて殺されるという凄惨な事件もあった。
他にも、交通事故で人を殺してしまった運転手がその場で群衆によりリンチを受けて殺されたというニュースは時々聞かされる。
私のインドネシアの知人もつい最近、同乗していた車が人を轢いてしまい、血に染まった被害者を責任を持って病院まで運んだが亡くなってしまったので、その後に自宅まで届けたが、そこで近所の人達に危うく集団リンチを受けそうになったと、その時の恐怖を語っていた。
普段はのんびりとした感じで温和な人達がどうしてこのような集団ヒステリーを起こすのか・・・。インドネシアの国民の唄と呼ばれる多くの美しいメロディーと優しい歌詞からはとても想像出来ない世界である。