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2019.03.04 インドネシアの耳より情報

スキップされる次の文明は

 インドネシアは明治以降の日本が経験したいくつかの文明をスキップして来ました。
 一つ目は自転車の普及です。今でもスポーツとして乗っている人達は見かけますが、戦後の日本で見られたような、皆が自転車で会社や学校に通う風景は無かったと思います。ベチャと呼ばれるお客を前に乗せて後ろで漕ぐ人力車が普及していたのもひとつの理由かもしれません。その代わりにオートバイの普及が急増し、2010年頃には年間販売台数が1,000万台に達するのではないかと言われました。その後の政府による頭金義務化により販売数は抑制されていますが、今でも700万台レベルを維持しています。
 二つ目は固定電話の全世帯への普及です。私が現地に駐在していた1980年代から1990年代は電話回線が少なくて、新しい工場や事務所を開設しても電話回線を確保出来なくて苦労しました。住んでいた借家もジャカルタの中心なのに電話回線を引くことが出来なくて自動車電話を代用していました。工場の従業員で自宅に電話がある者など居ないのが前提で、特に運転手などに急な用事があっても連絡のしようが無くて困ったものでした。しかし、2000年代に入って普及した携帯電話は凄い勢いで普及し、街中で持っていない人を見付けることが出来ないほどになっています。
 さて、三つ目は何でしょうか?これに気が付いていち早く取り組んだ者が先駆者利益を手にすることでしょう。