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2019.05.06 コンサルタントの独り言

国体を護ることに努力する国としない国

NKRI

インドネシアは1945年8月17日に独立を宣言し、それから約3年間はオランダからの独立戦争を経て名実共に独立国家となりました。

しかし、それまでに一つの国家として存在した時代はなく、多くの種族、言語、宗教、そして島々からなる民族を一つの国家として統一するには想像を絶する努力と智慧が求められたと思います。

独立から74年になる今でも、建国五原則であるPanca Silaや国是であるBineka Tunggal Ika(多様性の統一)と共にNKRI(Negara Kesatuan Republik Indonesia)単一国家インドネシア共和国を国民の合言葉にしていることにその苦労が感じられます。

翻って日本はどうでしょうか。

日本は海という防壁に囲まれた島国、日本語という単一言語、そして2600年以上続いている万世一系の天皇の存在という三つのことに国体が護られて来ました。

これまでの74年間、そしてこれからも単一国家であるために努力するであろうインドネシアと、74年まえの終戦以降、国体ということを忘れかけようとしている日本。

少なくともインドネシアで働く機会を得られた日本人だけでも、国体を護る事の大変さと大事さを、インドネシアから学んでもらえることを願っています。