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2019.05.22 コンサルタントの独り言

技能実習生の気持ち

とある縁で、インドネシアから北海道の会社に派遣された技能実習生の面倒を少しだけ見る機会がありました。

日本語はあまり上手くはないが真面目な青年で、日本で技能を身に付けて故郷で事業を始めたいと、技能実習制度の目的を絵に描いたような動機で目が輝いていました。

雪が降り始めてこれから寒くなる北海道で、大した冬支度も無く来日して、これからの三年間に大きな希望を抱いているこの青年の姿に感動し、元気で実習に取り組むよう励まし、もし困ったことがあったら連絡するようにとSNSの宛先を教えて別れました。

それから半年ほどして彼からSNSを通じて相談がありました。

当初予定していた業種と受入企業の業種が合わないので、これから関東地方の会社に移るように言われているが、自分は今の会社の仕事が気に入っているのでどうしたら良いのかと悩んでいる様子でした。

受入制度のルールは厳しいので、それに素直に従うべきで、新しい会社の仕事はもっと適していると信じて、そこに移るしかないだろうと助言することしか出来ませんでした。

彼は素直にそうすると返事をしてくれましたが、本人の不安な気持ちを考えると日本人としてとても申し訳ないと感じ、彼が三年間の研修を無事終了して、帰国後は自分の夢を叶えられるよう今はただ祈るだけです。