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2019.06.17 コンサルタントの独り言

日本とインドネシアの強みとは

有色人種の国で唯一植民地化されなかったのは日本ですが、その理由は国体を形作る三つの要因があり、それが国の強さとなって植民地支配を許さなかったと言われています。

一つ目は2600年以上続く万世一系の皇統です。

日本人は天皇陛下の下、万人は平等であると意識しており、それが危機に直面した際に愛国心として奮起されるのでしょう。

二つ目は日本人と言う単一民族です。

過去の歴史の中では例えば大陸や半島からの渡来人が帰化した例は多くあるようですが、最終的には日本人に同化し、日本人も彼らを受け入れて来たのでしょう。

三つ目は日本語と言う共通の言語です。

日本語は欧米の言語や中国語と全く異なる独特の言語であり、全ての国民がそれを高いレベルで活用しているところに付け入るのは確かに難しいことでしょう。

戦後GHQは日本の統治支配をし易くするために、天皇陛下を排除し、日本語の代わりに英語を国語にしようと考えたようですが、結局出来ませんでした。

では日本と比べてインドネシアはどうでしょうか。

一つ目の2600年以上続く万世一系の皇統に匹敵するものはなんでしょうか?

国民の90%が信仰するイスラム教ではないでしょうか。唯一絶対の神アッラーの下では全ての人間は平等です。

二つ目の単一民族であることは大きな課題であると思います。

国民のほとんどはマレー系のプリブミ(土地の子供)と呼ばれる人達ですが、僅か3%前後の割合しかない華人系インドネシアの存在があります。

彼らは経済の90%を支配していると言われ、このアンバランスをどのように解決していくのかが、今後のインドネシアの指導者達の最大の課題であると思われます。

2045年に世界の経済力トップ5入りを目指すとしていますが、この問題を解決しないことには益々大きくなるリスクを抱えたまま経済成長を続けることになり、大変危険であると懸念されます。

三つ目の共通言語については、オランダの東インド会社から強制されたという経緯はあるものの、独立に際して既に共通語として使われていたマレー語をインドネシア語として認めたことは大きな勝利だと思います。