2019.06.21
インドネシアの耳より情報
『人間の大地』映画化
インドネシアの作家 Pramoedya Ananta Toer(プラムディヤ・アナンタ・トゥール)氏が1965年9月30日の共産クーデターの後に、インドネシア共産党に関与した罪でマルク州ブル島に79年まで流刑されていた間に書き上げた大作『人間の大地』他を題材にした映画『Bumi Manusia』が8月15日に公開されることに決まったそうです。
私は押川典昭氏の翻訳による日本語版で五部作「ゲリラの家族」「人間の大地」「すべての民族の子」「足跡」「ガラスの家」を読みましたが、インドネシアがオランダの植民地支配から抜け出そうと苦悶した約100年前の様子が目の前に迫って来ました。
インドネシアがオランダから独立出来たのはもちろん大東亜戦争がきっかけですが、その前からインドネシア人自身による苦闘があったからこそ『独立』を今でも国家の誇りとしていることが良く理解出来ます。
インドネシアに関わる日本人には是非一度読んで欲しい本です。
映画も楽しみです。