2019.07.10
最近のニュースに私的コメント
ジョコウィ大統領が四大臣を叱る
昨日の現地ニュースでは、ジョコウィ大統領が四大臣に苦情を呈したことが大きく報道されていました。
環境林業大臣に対しては許認可の簡素化が進んでいないので投資誘致の障害になっていると苦情を呈し、公共事業大臣とエネルギー天然資源大臣に対しては石化燃料の価格が高過ぎると苦情を呈したようです。あと一人の大臣は失念しました。
気になったのは許認可の簡素化が進んでいないとの苦情で、昨年から鳴り物入りで始まったOSS (Online Single Submission)制度についても全く同様の苦情を呈して欲しいと思いました。
外資企業を設立して操業を始めるまでの膨大な許認可制度を簡素化したと言われており、投資認可と会社登記の順序を逆にして、それまでは色々な役所に別々に申請していた許認可が一つのオンライン画面から申請出来るようになりました。
確かに複数の役所に足を運んで別々に申請するのは大変面倒で、それを一つのオンライン画面から申請出来るようになったのは簡素化と言えるでしょう。
しかし、それぞれの許認可が有効となるには従来通りの様々な付随許可を取得して別途提出しなくてはならず、許認可に関わる書類の総数(=利権の数)は変わっていないのです。
簡素化とは書類の総数を減らすことではないでしょうか?
IT化を強く推し進めるジョコウィ大統領は、案外このような官僚のごまかしに苛立っているのかもしれません。