2019.07.15
コンサルタントの独り言
環境対策ビジネスが盛況ですが・・・
最近のインドネシア進出で相談を受ける案件は圧倒的に環境対策ビジネスが多くなっています。
ジャカルタの生活ゴミ排出は毎日7,000トンを超え、5,000トンは何とか処理しているが、残りの2,000トンは毎日ゴミの山として積み上げられています。
政府関係者によると2022年には処理能力がパンクしてしまう時限爆弾であると言われています。
産業排水や生活排水による河川の汚れも酷く、政府は色々なプロジェクトを計画しているようですが、汚染された水を浄化することは考えているようですが、汚染された水を排出させないための社会的な施策はどうなっているのでしょうか?
そして飲料水。
都市部では圧倒的にボトル水が普及していますが、田舎ではまだまだ井戸水が主であるとの調査結果が出されています。
地下浸透型のトイレから地中に染み込んだ水を直ぐ近くの井戸から汲み上げる仕組はどうなのでしょうか。
東ジャカルタ市ではJICAによる下水道プロジェクトが計画されているそうですが、余りにも遅すぎる都市機能の近代化と異常な速さで増える高層ビルのアンバランスはどこかで破綻するのではないかと心配です。
この状況をビジネスチャンスと捉えるのは当然ですが、とても民間企業だけの対応で解決出来る問題ではありません。
インドネシア政府の掛け声だけの政策ではなく、人・物・金の面で本腰を入れた対応が急がれます。