2019.08.16
インドネシアでの仕事のアドバイス
一を言われて十を考える日本人
日本人は忖度の得意な民族で、上司が一を言うと部下は十を考えて対応すると聞かされて来ました。
これは世界中どこでも当たり前のことではなく、単一言語、単一民族、単一文化の長い歴史の中で育まれて来た特殊な能力であると思います。
インドネシアで新たに仕事を始めた日本人はこれでショックを受けます。
インドネシアの部下は一を行うのに十を言わなくてはならないと嘆きます。
当たり前です。
言語、民族、文化が異なるのですから自分がして欲しいことを理解してもらうには努力と工夫が必要です。
その第一番目がインドネシア語の習得です。
第二番目がインドネシアの近現代史の勉強です。
インドネシアの歴史の勉強の前に必要なのは日本の正しい歴史認識かもしれません。
第三番目がイスラム教についての理解です。
そのような努力を続けていると、いつの日かインドネシア式の忖度で一を言うと十を考えてくれるかもしれません。