2019.08.28
最近のニュースに私的コメント
インドネシア国内の民族独立運動の火種
日本では北端の北海道でアイヌ独立運動が、そして南端の沖縄では琉球独立運動が蠢いています。
インドネシアでも西端のアチェと東端の西パプアで昔から民族独立運動が繰り広げられて来ました。
アチェの内戦は2004年12月の大地震の後、災害復興のために内戦は停止しています。
いずれも人種はインドネシアの主体を成すジャワ人と異なり、宗教も西パプア人はキリスト教徒が多いため文化の違いによる独立運動であるかのように誤解されがちです。
どちらの地域も天然資源に恵まれていますが、その割には経済発展から取り残されているのが共通している点です。
2017年度の州別GDPを較べてみると、首都ジャカルタが2,400兆ルピアなのに対して、アチェが200兆、西パプアが100兆ルピアとなっています。
一人当りのGDPは首都ジャカルタが240百万ルピア、アチェが30百万ルピア、西パプアが70百万ルピアとなっています。
世界中で起きている紛争は資源を巡る争いと言えますが、ここでもおなじような争いが起きているのでしょう。