2019.09.11
最近のニュースに私的コメント
汚職撲滅委員会(KPK)の法律変更で汚職は減るのか?
インドネシアの汚職撲滅委員会(KPK)は泣く子も黙ると言われた怖い組織で、2002年以来、主に政府高官による高額な汚職の摘発を行って来ました。
完全な独立機関であるため、国会議員や警察も歯向かうことは難しく、最近では国会議長が電子個人証明書発行における汚職で摘発され、投獄されるという事件がありました。
警察の幹部が逮捕された時には、警察がKPKの幹部を別件逮捕で対抗するなどの騒ぎもありましたが、時の大統領の仲介でなんとか収まったこともありました。
しかし、国会においてKPKの威力を制限するような法律が検討されているとして、社会が動揺しています。
大統領も乗り出すことでしょう。
KPKのような機関が必要なこと自体が社会問題だと思うのですが、もしもその権限が規制されたら間違いなく汚職はさらに酷くなると予想されます。
ジョコウィ大統領の真価が問われる問題です。