2019.10.04
インドネシア訪問日記
映画の上映中はスマホをいじるのは止めましょう
9月下旬にインドネシアへ出張した際に休日を挟んでいたので、待望のインドネシア映画『人間の大地 Bumi Manusia』を観て来ました。
プラムディヤ・アナンタ・トゥールによる原作は「ゲリラの家族」「人間の大地(上・下)」「すべての民族の子」「足跡」「ガラスの家」の5部作からなる大作ですが、映画は「人間の大地(上)」を基に作られていました。
19世紀末の東ジャワを舞台に、県知事の息子で通称『ミンケ』と呼ばれた青年が、農場を経営するオランダ人の父とジャワ人の母を持つ娘と恋に落ちるところから始まります。
オランダ植民地政府による仕打ちにより、この娘と悲しい別れを迎えるところで映画は終わります。
この後ミンケは更に三人の女性と関係を持ち、その間にオランダ支配に対する抵抗活動することで波乱万丈な日々を送り、最後は殺されてしまいます。
オランダ植民地支配が如何に酷い物であったかは、プロローグとも言える「ゲリラの家族」と「人間の大地(下)」以降に表現されており、映画ではさほど強調されていませんでした。
それでも3時間に及ぶ大作で、期待を裏切らない内容でした。
しかしがっかりしたのは観客のマナーです。
あちらこちらスマホの画面のライトがチラついて、中には着信通知音を鳴らす人もいました。
そう言えば、日本では上映前にマナーについての注意が映し出され、インドネシアも昔は同様にあったと記憶していますが、今回はありませんでした。
そのせいとは思いませんが残念でした。
開始前にインドネシア国歌の斉唱がありましたが立ち上がって歌っていた人は半分くらいでした。