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2019.10.16 最近のニュースに私的コメント

あっと驚いたGOJEKの登場から早や10年

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2010年、ジャカルタにGOJEKなるものが登場しました。

御揃いの緑のジャケットを着て、緑のヘルメットを被ったオートバイタクシーがジャカルタの街中を走り回っていました。

インドネシアには昔からGが付かない”OJEK”と呼ばれるオートバイタクシーが存在し、バス停や事務所、工場正門の近くに屯していて、乗客を後ろの座席に乗せて歩くには少し遠い目的地まで運んでいました。

それに着目したインド人の青年が、UBERのようにオートバイタクシーと乗客をスマホでマッチングさせて、支払システムを含むオンラインシステムを構築しました。

事業立上に要した資金はシステム開発費用とOJEKの運転手に支給するジャケットと、乗客用も含む二つのヘルメットだけだったでしょう。

OJEKのオートバイと運転手は既に存在するものを募集して登録させるだけです。

そして数年後にはこのビジネスを数千億ドルで投資家に売却しました。

僅かの投資と知恵だけで数千億ドルを稼いだ訳です。

その後、GOJEKはバイクタクシーとしてのサービスだけではなく、色々な商品の注文を受けて宅配するサービスを展開し、最近ではレストランから注文したものを受け取って宅配するたげでなく、レストランに代わって調理をするところまでサービスを広げました。

物流のアキレス腱と言われるラストワンマイルを支配するようなビジネス展開には驚かされますが、規制があって無いようなインドネシアだからこそ実現出来ることであり、規制の厳しい日本ではなかなか出来ない芸当だと思います。

但し、どちらが良いか悪いかはもう少し時間が経たないと判らないでしょう。