汚職撲滅委員会の命運

インドネシアの汚職撲滅委員会から独立捜査権限を剥奪する法案が10月17日に自動成立しました。

結局ジョコウィ大統領は議会に対して何も手を打たなかったようです。

軍人や政治エリートの家系出身ではなく、ソロ市長からジャカルタ州知事、そして大統領と彗星の如くに中央政界に登場し、気さくな言動で庶民派として慕われて来たのに、この問題では庶民の期待ではなく、自身の政治勢力を固めるために、政治エリートの利益を優先させたようです。

学生たちはこれからも抗議デモを続けると主張していますが、政権側も対抗措置としての取締法案を出して来るでしょうから、ひっくり返すのは至難の業でしょう。

これから二期目の5年間も庶民派として振る舞うのでしょうか。

そう言えば我が国にも『みずほの国を取り戻す』と宣言して国民の期待を集めたのに、結局はデフレ対策を取らずに益々貧困にさせようとしている首相がいます。

正直なところ、政治家はどこの国でも結局はこんなものかと落胆しました。