2019.10.25
最近のニュースに私的コメント
GOJEK創業者の文化教育相就任
ジョコウィ政権二期目の文化教育相にシンガポール生まれのインド系インドネシア人であるナディム・マカリ氏、35歳が任命されました。
彼は知る人ぞ知る、GOJEKの創業者であり、ITビジネスの天才のような人です。
ITを活用した経済成長のための人材育成に懸けるジョコウィ大統領の意気込みが見て取れる人選かと思います。
2045年までに世界の経済五大国に入るにはIT分野の成長は必須でしょう。
しかし大統領に忘れて欲しくないのは、ITビジネスの成長により消費(需要)は増えるでしょうが、生産(供給)を増やすのはITだけでなく、もっと地味な人材育成や技術開発が必要だということです。
サプライチェーンの下流の派手な市場に目を奪われることなく、中流の裾野産業を支える中小零細企業や上流の素材産業をもっともっと強くしないと本当の意味での経済成長はなかなか実現しないばかりか、下手をすると需要に供給が追い付いて行けずに過剰インフレを招いてしまいます。
優秀な実務派の閣僚もいることですから十分承知のこととは思いますが、失礼ながらインドネシアの人達は中身よりも形を優先する傾向が強いので心配しています。