2019.12.04
コンサルタントの独り言
海外に出て実感する長期デフレの怖さ
最近、ジャカルタやクアラルンプール、そしてシンガポールを訪問すると食事代やホテル代が高くて驚くことが良くあります。
特にシンガポールでは30年前だったら価格をあまり気にしないで泊れたホテルも今は手の届かないところにあります。
ジャカルタの外国人向けレストランも高くなりました。
日本国内の地方都市に出張して食事をする場合の二倍くらいはするようになりました。
それもそのはず、これらの国々が過去30年間にGDPを約4倍に増やしているのに対して、日本は僅か1.3倍に留まっているのです。
例えば30年前のインドネシアのGDPは日本の約1/12でしたが、最近は1/6まで近付いて来ています。
国民一人当たりのGDPを見ると30年前には日本の約半分であったシンガポールが、今では日本を追い抜いて約1.5倍にまで伸びています。
インドネシアのジョコウィ大統領が2045年までに日本を追い抜いて、世界第四位の経済大国になると宣言したことも頷けます。
世界の国々が普通に経済成長を遂げてる中、日本だけが停滞しているこの状態がこれからも続くと思うとぞっとします。
日本国内に閉じ籠っている間はまだ救われるかもしれませんが、一歩国外に足を踏み出した途端に長期デフレの洗礼が待っているのです。
日本の政治家や財務省高官の皆さんは自分で財布を開かないから気が付かないのでしょうか。