2020.06.12
コンサルタントの独り言
能動的な国と受動的な国、インドネシアはどっち?
世界には200近い国がありますが、これらの国々は能動的な国と受動的な国に分けられると思います。
すなわち、世界の衰勢に大きな影響を及ぼす能動的な国と、それらの国の影響を受けて対応する国です。
今日の能動的な国としてはアメリカと中国でしょう。
この二国で全世界のGDPの40%を占めていることは事実として認めざるを得ません。
1990年以前でしたらソビエト連邦も能動的な国の一つでしたが、今のロシアがそれを引き継いでいると考えるのは少し無理があります。
考えようによっては残酷な話ですが、アメリカと中国以外の国々は、日本も含めて受動的な国になるでしょう。
能動的な国であるには強大な経済力と、それに支えられた抜きん出た軍事力が必要だからです。
日本も1945年まではその可能性があったのですが、残念ながらアメリカに粉砕されてしまいました。
インドネシアはどうでしょうか?
潜在力から考えると十分にその可能性はあるでしょう。
現に、ジョコウィ大統領は独立100年の2049年までに、5大国の一つになると宣言しています。
日本と違い軍事力を高めることに国民やメディアが反対することもないでしょう。
中国が覇権を強めることでインドネシアがそれに対抗して、気が付いたら能動的な国の一つになっていた、なんてことが絶対にないとは言えないでしょう。
日本は益々受動的な国に成り果てるでしょうから、その方が良いのかもしれません。