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2020.06.29 思い出深きインドネシアの人達との付き合い

いつも額に汗していたB君

地元の短大を卒業して入社したB君は、要領は良い方ではなかったけれど、真面目で正直な青年でした。
総務部のスタッフとして数百人の社員の労務管理を担当していましたが、日々の色々な問題に直面して、いつも額に皺を寄せて汗を浮かばせていました。
同じ部署にいた可愛い女性スタッフに恋心を寄せていたようなのですが、社内の幹部社員の不倫の相手になり、いずらくなったのか退社してしまい、恋は実りませんでした。
暫くして継父から勧められた相手と結婚したのですが、その嫁さんは昔の恋人と切れないままいつまでも不倫を続けていたため、B君は心に傷を負った状態で離婚することになりました。
本当はその相手の素性を知っていたらしいのですが、連れ子で再婚した実母の立場を慮って、継父の勧めを断れなかったと涙ながらに語っていました。
暫くして再婚したB君は息子を授けられて幸せそうにしていましたが、私が帰国して間もなく40代の若さで逝ってしまったと聞きました。
いつも額に皺を寄せて汗を浮かばせていたB君のことを忘れることはないでしょう。