2020.12.09
コロナ問題
最近のニュースに私的コメント
コロナで増えたのは社会犯罪ではなく政治家の汚職
先般、養殖エビの幼生取引に絡む汚職で海洋漁業大臣が汚職撲滅委員会KPKに逮捕されました。
そして今度は、コロナ問題で生活に困っている家庭向けの援助物資の調達に絡む汚職で社会大臣が汚職撲滅委員会KPKに逮捕されました。
ニュースによれば、約1億2千万円相当の現金を受け取っていたとのことです。
海洋漁業大臣は連立を組むGERINDRA党の所属でしたが、社会大臣はジョコウィ大統領の支持母体であるインドネシア闘争民主党PDIPの所属であることから大統領の責任も問われることでしょう。
コロナ問題で仕事を無くし、生活に困った貧困層による犯罪が増えるのではないかと懸念されていましたが、今のところさほど大きな社会問題にはなっていないようです。
しかし、このような緊急事態での大臣クラスの政府高官による呆れ果てるような汚職が続くとは予想していませんでした。
数年前には全国民のIDカードであるKTPを電子化するプロジェクトで、莫大な賄賂を受け取っていた国会議長が逮捕されたことを思い出し、この国の指導者達はどさくさに紛れて賄賂を受け取る機会を常に窺っているのだと改めて痛感させられました。