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2021.03.09 コンサルタントの独り言

十を聴いて一を知る

顧客企業のインドネシア法人で働いている現地人スタッフに仕事を依頼する際に、自分のインドネシア語に自信を無くしてしまうことがあります。
読む・書く・聴く・話すことにほとんど不自由なく、考える際にも頭の中で日本語に置き換える必要がないので、自分ではネイティブレベルと自負しているのに、言いたいことが伝わらなくて自信を無くしてしまいます。
若い頃の駐在時代の前半であれば、理解出来ないインドネシア人が悪いと決め付けていたのでしょうが、後半からは、理解させることが出来ない自分の方に問題があるのではないかと感じるようになりました。
中部大学教授の武田先生は、親子の間は時代が30年前後違うから価値観が違って当たり前、だから親子喧嘩が起きる、夫婦は性が違うから価値観が違って当たり前、だから夫婦喧嘩が起きる、と話されていました。
インドネシア人と日本人は言葉、食事、生活習慣、自然環境、歴史、宗教が違うから価値観が違って当たり前、だからお互いの言う事を本当に理解するのが難しいのでしょう。
特にインドネシア人と日本人の共通の国民性として、相手の気持ちを忖度し、自分の言いたいことを遠慮してしまう傾向があります。
インドネシア人同士、日本人同士でしたら十を聴いて十を知ることは可能でしょうが、インドネシア人と日本人の間は十を聴いて一を知るで良しとすべきなのでしょう。
あせるな、あわてるな、あたまにくるな、あてにするな、あきらめるな・・・・