2021.03.26
最近のニュースに私的コメント
泥沼化の民主党内紛の背景は
遂には2010年前後の、与党当時の党幹部であったナサルディン氏による、ボゴール県でのスポーツ施設建設汚職の責任問題まで引っ張り出して来る始末です。
これは単純な党内の勢力争いと言うよりは、2024年に控えている次期大統領選挙に向けた前哨戦なのかもしれません。
最近の世論調査では、次期大統領候補として評価の高かった上位三名は、順に現国防大臣のプラボウォ氏(グリンドラ党)が22.5%、現中部ジャワ州知事のガンジャル氏(闘争民主党)が10.6%、現首都ジャカルタ特別州知事のアニス氏(無所属、グリンドラ党と福祉正義党系)が10.2%とされています。
大統領に選出されるには、全国会議員の20%以上の支持を得なくてはならないとすれば、ガンジャル氏は自身の所属する闘争民主党単体でもそのハードルはクリア出来ます。
しかし、プラボウォ氏とアニス氏はこれから政治工作に拍車をかけて、自身の支持母体である党および連携する党の勢力を増やさないといけません。
インドネシアの政治ゲームが火蓋を切りました。