2021.04.03
最近のニュースに私的コメント
ASEANの過去・現在・未来
東南アジア諸国連合(ASEAN)は1967年に当初はインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ブルネイの6ヶ国をメンバーとして創設され、その後、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーが加わり、現在は10ヶ国で構成されています。
本部は当初からインドネシアの首都ジャカルタに置かれ、近年は事務所ビルも増築されました。
当初は欧州連合を見習う形で、経済統合から政治統合を目指していたようなのですが、欧州連合EUでの問題を目の当たりにして、政治統合への動きは封じ込まれたように見られます。
最近の問題としてはミャンマーでの人権弾圧がありますが、今後最も懸念されることは、中国の覇権拡大に伴う、親中国と反中国との間の内部分裂であるとされています。
現在のところ明らかな親中国はカンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマーで、明らかな反中国はフィリピン、ベトナムであると思われます。
今後、インドネシア、タイ、シンガポール、ブルネイがどちら側に着くのかによってアセアンの立場は大きく変わって来るでしょう。
特にアセアンの盟主と言われているインドネシアの立場は重要です。
日本はアメリカと協力してアジア版NATOを作り、中国の覇権を食い止めるくらいの覇気が必要です。