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2021.08.28 最近のニュースに私的コメント

壁画が訴える不満

Jokowi-Mural-404-Not-Found

最近、ジャカルタの首都高速土台に描かれた壁画が話題になっています。

中でも検索サイトが見付からない時に表示されるエラーメッセージ”404:Not found”でジョコウィ大統領の目を塞いだ壁画はショッキングなものです。
コロナ対策で生活苦の追いやられている貧困層の不満が見えないのか、ジョコウィ大統領は居なくなってしまたのか、等々色々な思いを込めているのではないかと推測されます。
ソロ市内の家具製造会社オーナーから市長に転向し、その庶民寄りの現場主義から有名になり、ジャカルタ州知事、そして2014年に大統領へと駈け上がったジョコ・ウィドド氏は、私にとってはインドネシアの希望の星のように思えました。
しかし、彼の政治的なゴットマザーとも言える、初代大統領スカルノ氏の長女である大物政治家メガワティ氏の影響と思える親中的な政策には疑問符が次第に増えて来ました。
そして独立100周年に向けた国家的プロジェクトとしての、首都移転の宣言直後に発生したコロナ禍による社会的混乱と、経済の低迷まではある面不可抗力の要素もあったでしょう。
しかし、憲法を改正して自身の大統領任期を伸ばそうとしていると疑われても仕方のない、昨今の政局はタイミング的に如何なものかと心配になりました。
法律により大統領を貶める様な言動は犯罪とされるなど、庶民の気持ちとしてはこんなはずではなかったと感じているのではないでしょうか。
権力の座に永く居ると裸の王様になってしまうのだろうか。