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2021.09.28 インドネシアの耳より情報

共産クーデターG30S

今年も間もなく9月30日がやって来ます。

1965年9月30日の未明にインドネシア共産党がクーデターを起こし、時のスカルノ政権乗っ取りを画策して失敗した動乱の日です。
インドネシア語の動乱Gerakanと30-Septemberを合わせてG30Sと呼ばれています。
動乱を鎮圧したスハルト少将は3年後の1968年にスカルノ大統領の後を継いで第二代大統領に就任しますが、クーデター鎮圧後の共産党狩りにより、冤罪者も含めて50万人が犠牲になったと言われています。
小説『人間の大地』Bumi Manusiaの著者であるプラムディヤ・アナンタ・トゥール氏も冤罪で流刑に処され、その間にこの作品を書いたとされています。
毎年9月30日には”G30S”と題する4時間近い映画が全国に向けてテレビで放映され、共産主義の恐ろしさを忘れないようにしているようです。
背景には東西冷戦下でインドネシアの共産化を怖れたアメリカのCIAが、スハルト少将と組んでクーデターを起こさせたとの陰謀説もありますが、真実は闇に包まれたままです。