2021.10.17
インドネシア中央統計庁報告
インドネシア政府も借金に転落
インドネシア政府は2018年まで貯蓄をRp.282兆(約2.2兆円)まで伸ばしてきましたが、2019年からは減少に転じ、2020年にはマイナスとなりRp.380兆(約3.0兆円)の借金へと変わりました。
原因はコロナ対策のための資金需要です。
インドネシアは日本と同様に自国通貨としてルピアを発行し、為替変動制を採用していますので、国債発行で資金調達することは可能です。
しかし、コロナ問題で疲弊した供給力が回復しないと、だぶついた資金のためにインフレが加速する危険があります。
インフレが加速すると物価上昇で庶民の生活が苦しくなり、賃金上昇で企業経営も苦しくなり、経済成長が低迷する恐れがあります。
出口が見えて来たコロナ問題において経済回復を如何に実現するかが現政権の最大の課題であることは間違いありません。
2024年の大統領選挙に現を抜かしている暇はないはずです。