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2022.01.13 最近のニュースに私的コメント

スハルト一族と同じなのか?

大統領の地元とは言え、随分と若い息子がソロ市長に、娘婿がスマトラの某市長に当選した時は縁故主義の力が働いたのたろうと少し嫌な感じがしました。

インドネシアではKKNと言う略語があり、これはKorupsi(汚職)、Kolusi(共謀)、Nepotism(縁故主義)を意味し、ジョコウィ大統領はこれらを払拭してくれるのではないかと庶民から期待されて、ソロ市長からジャカルタ州知事、そして大統領へと駆け上って来たはずです。

しかし、権力を手にすると人間誰でも裸の王様になってしまうのでしょうか。

憲法改正で三期目を狙うと噂されているジョコウィ大統領に対する牽制かもしれませんが、子供たちが父親の権力を笠に着て、利権を好き放題にしたスハルト一族のようにならないことを願っています。

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2022/01/13日付じゃかるた新聞から

大統領の息子2人を通報 汚職の疑いで ジャカルタ国立大教授

ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の息子で長男のギブラン・ラカブミン・ラカ氏と次男のカエサン・パンガレップ氏が10日、汚職の疑いがあるとして汚職撲滅委員会KPKに通報された。

通報したのはジャカルタ国立大学のウベディラ・バドゥルン教授(社会政治学)。

地元メディアが報じた。

大手財閥シナルマス・グループ要人の息子、ギブラン氏、カエサン氏の3人の間で汚職があったとウベディラ氏は指摘。

2015年にシナルマス・グループ傘下の会社が南スマトラ州で森林火災を引き起こしたとして環境林業省から7兆9000億ルピアの支払い要求を受けたが、裁判では780億ルピアの支払い命令を受けるに止まった。

ウベディラ氏は、「三氏の共同出資で会社が設立された後の19年2月に判決が決まった」と強調した。

また、シナルマスグループ傘下の会社から共同出資会社に対し、約99兆3000億ルピアの投資があった。

その後、ギブラン氏とカエサン氏が冷凍食品会社パンチャ・ミトラ・ムルティプルダナに92兆ルピアの投資していた点も疑わしいとしている。

ウベディラ氏は、「大統領の息子ではなかった場合、十分な資金を元手に若者が簡単に会社を設立することができるのか」と批判している。

KPKに通報されたことを受け、ギブラン氏は地元メディアに対しKPKへの通報に関して情報を受け取っていないとしており、「問題があるならば捜査してください」と強気の姿勢を見せている。(長田陸)