2022.02.01
最近のニュースに私的コメント
県知事宅の牢屋
北スマトラ州ランカット県の知事が、自宅に鉄格子の牢屋を設置して、麻薬中毒の疑いがある男たち数十人を治療と称して隔離し、農園や工場で強制労働させていたことが暴露されて問題になっています。
麻薬中毒の治療にしても、鉄格子の牢屋での隔離にしても非合法なもので、時代錯誤的な事件にインドネシア社会は困惑しているようです。
このニュースを視ていて、北ジャカルタ市の観光名所であるファタヒラ広場にある博物館で、植民地時代に当時のジャカルタを支配していたオランダ人の邸宅の裏庭にある地下牢を思い出しました。
オランダ人に抵抗したインドネシア人を閉じ込めて罰を与えるための狭くて暗い牢屋ですが、この知事は自分も当時の支配者になったように勘違いしたのかもしれません。
そういえば、コロナ対策を見ていると、日本にもお殿様になったと勘違いしている知事がたくさんいるようです。