急激に変貌するLombok島

Lombok島を初めて訪問したのは今から35年前の1987年でした。

現地でのデモ演奏に出演する日本からのエレクトーン奏者に同行しての二泊三日の出張だっと記憶しています。

Jakartaから100人乗りの古い小型ジェットで向かい、到着した現地の空港には滑走路があるだけで、飛行機の外に取り出された荷物を抱えて柵の外に出ると迎えの人が待っていました。

泊まったホテルは島の西岸に位置するSenggigiビーチでに出来たばかりの島で最初の近代的なリゾートホテルでした。

その数年後に家族で遊びに行った時には小さいながらも空港ビルが出来ており、Senggigiビーチにもいくつかの綺麗なリゾートホテルが開業していました。

島内を観光案内してくれたタクシーの運転手が是非訪ねて欲しいと言ったのは、島の南端に位置するKutaビーチで、小さな半島を挟んで西側の海岸は白い小さな石粒で出来ており、濁りのない透き通った海水はこれまで見たことのない美しさでした。

反対の東側には30cmくらいの深さで石畳みが遠くまで広がり、まるで別世界に来たような景色でした。

当時は海岸で遊んでいるのは地元の人達だけで、既に世界的な観光地と化した隣のBali島とは全く異なる雰囲気でした。

しかし、帰り際にちらりと視界に入った看板には、観光ホテル誘致の計画が描かれており、ここも将来はBali島のように観光地と化してしまうのだろうと少し寂しく思ったものでした。

それから約30年、そのKutaビーチの近くには国際的なレース場が設置され、今日からMOTO-GPが開催されるとのことで、コロナにも負けず地元は観光客で賑わっているようです。

テレビで観た空港も立派な国際空港で、本当に今は昔と感じ入りました。