2022.04.26
最近のニュースに私的コメント
中国に蝕まれるインドネシア
6月に予定していた2年振りのインドネシア出張は見送りになりそうです。
ジャカルタの漁業会社と協力して、イカ釣り漁船の効率化プロジェクトを計画していましたが、先の7月から3月までの期間は、賄賂で不当に漁業認可を得た中国漁船がオーストラリア北方のアラフラ海に大挙して、漁船の数が通常の倍の千隻近くとなり、イカが取り尽くされてしまったため、今年の7月からの季節は7割以上の船を漁に出さないと決めたようです。
ウクライナ戦争で世界的に食料が不足すると見込んだ中国は、インドネシアからの椰子油を不当に輸入して国内の品不足問題を引き起こしましたが、水産分野でもインドネシア政府高官に賄賂を渡して不当に搾取をしているようです。
インドネシアは全世界のニッケル生産量の25%を占める第1位のリチウムイオン電池原料生産国ですが、中国はそれに目を付けて電気自動車生産拠点としての動きを後押ししています。
中国が本当に欲しいのはインドネシアで生産された電気自動車ではなく、リチウムイオン電池原料のニッケルであることにインドネシア政府高官は気が付いていても、私腹を肥やすために知らない振りをし続けるでしょう。
ジャカルタ-バンドン間の新幹線についても同様で、実態は私腹を肥やしたい当時のインドネシア政府高官達が日本が準備したノウハウを中国に横流ししたのです。
結局インドネシアの税金が余計に多く使われる羽目になるのですが、ジョコウィ大統領を始めとして誰か責任を取ったのでしょうか。
札束で頬を叩かれて私腹を肥やすインドネシア政府高官が無くならない限り、インドネシアの資源は中国により今後益々蝕まれていくのでしょう。