ボロブドゥール遺跡頭頂部の入場料がUSD100 ??!!

中部ジャワ州のジョクジャカルタ特別州の北方に位置する仏教遺跡ボロブドゥール寺院は、現在のインドネシアがいくつかの仏教王国に支配されていた3世紀から15世紀の中頃、9世紀に建立された言われています。

1814年に発見されるまではジャングルの中に埋もれていたらしく、私が初めて見に行った1983年には、周囲には何も無く、日本から派遣された修復の専門家が使う作業小屋があるだけでした。

最後に行ったのは1994年で、その間に何度か訪れましたが、観光スポットとしての周辺環境が整備急ピッチで進められている印象を受けました。

5層の回廊には仏陀の教えが石に彫り込まれ、頭頂部には仏陀の石像がたくさん配置されていましが、既に多くの頭部が盗まれており、そんな仏陀の姿を見るのは辛いことでした。

その頭頂部の拝観料金が従来の入場料、インドネシア人5万ルピア、外国人25ドルに加えて、インドネシア人75万ルピア、外国人100ドルになるそうです。

これは東京ディズニーランドの大人終日券9,400円を超える価格で、遺跡を保護するためとは言え、随分思い切ったことをしたものだと感心しました。

これを決めたのが海洋・投資担当調整大臣のルフット氏で、観光・創造経済省はその配下にあるので何も問題はないのでしょうが、何かと注目を浴びる大臣だなと改めて感じた次第です。