2022.06.13
最近のニュースに私的コメント
西部ジャワ州知事の長男事故死で窺えるインドネシア人の国民性
滞在中のスイス・ベルンの川で一週間前に水泳中に溺れて亡くなった、西部ジャワ州知事のRidwan Kamil氏の長男の遺体がインドネシアに帰って来た様子がテレビニュースで伝えられていました。
故人のご冥福をお祈りすると共に、ご家族には心からお悔やみ申し上げます。
Ridwan氏は建築士として成功し、バンドン市長を務めた後は西部ジャワ州知事として政界に出て、2024年の大統領選挙では支持率5位内を維持している51歳の若き大物です。
バンドン市長就任前に自身で設計した優雅な自宅がテレビで紹介されていましたが、優れた才能、美しい妻、将来を約束された身分等々、まさにバンドンが生んだ現代の若き王様のような印象を持ちました。
亡き息子の墓地の予定地は広大な規模の墓苑で、知事公邸の敷地に並べられた膨大な数の追悼の花輪は正に王様の息子に相応しいと言う感じです。
事故発生からのテレビニュースの扱いも、国民の英雄を失ったような報道で、インドネシア人の権力者に対する国民性が窺い知れるようです。