インドネシアは一つの中国を支持

アメリカ下院議員委員長のペロシ氏が台湾を訪問したことで、中国共産党政府は台湾周辺で抗議の軍事行動を起こし、日本の排他的水域にもミサイルが到達しました。

この事態に対してインドネシア政府は、地域の安定のために中国共産と政府が主張している『一つの中国』を支持するとの声明を出しました。

インドネシアは戦後に作られた非同盟諸国の代表的な国であり、当時の東西勢力のどちらにも与しない立場でしたが、当時の東西関係が崩れ、アメリカと中国との対立が最大の国際問題となっている今、非同盟諸国の一員である中国との関係はどうなるのだろうか。

先般の中国訪問で、ジョコウィ大統領は一帯一路の強化に協力することを約束し、その見返りに新首都への投資を要請したばかりです。

インドネシアの経済を支配する華僑の多くは福建出身で、台湾の華僑と親戚関係にある人が多いと言われます。

台湾も一枚岩ではなく、一つの中国に賛成する大陸派も多いので、インドネシアの国際政治は年々複雑怪奇になって行く様相にあります。