2022.09.11
最近のニュースに私的コメント
入国管理局の古い体質に大統領が切れる
滞在ビザと到着ビザの発行について、多くの外国人から非難の声が届いているとして、ジョコウィ大統領が怒っています。
外国からの投資がインドネシアの経済成長や雇用機会創出にどれだけ貢献するのか理解出来ないのかと。
旧態依然として変革出来ないのであれば、総局長以下全員の首を挿げ替えると息巻いています。
このニュースを見て、1980年代のスハルト大統領による税関総局の業務停止事件を思い出しました。
当時あまりにも賄賂が蔓延り、輸入通関手続きが遅々として進まない事態に、諸外国からスハルト大統領に対して非難の嵐が届きました。
怒った大統領は税関総局のほとんどの業務をスイスの検査機関であるSGSに丸投げすることにし、数千人の税関職員は職を失ったのでした。
SGSによる数年間の体質改善指導を受けて税関総局は復権しましたが、当時のことを知っている入管の職員は、背筋が凍り付いているのかもしれません。
ジョコウィ大統領は任期を残すところ一年半ですが、次第にスハルト大統領に似て来たようです。