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2022.11.05 最近のニュースに私的コメント

老舗の工業団地が閉鎖される

インドネシアで最も古い、東ジャカルタ市内にあるプロガドゥン工業団地が閉鎖される計画があるとのニュースをじゃかるた新聞が伝えていました。
プロガドゥン工業団地は正式にはPT.Jakarta Industrial Estate Pulogadung、略してPT.JIEPと呼ばれて来た所で、1973年に開設されてから既に半世紀になります。
閉鎖の理由はジャカルタ州政府の環境規制に対応するためと言われ、260社の入居企業に対しては、そこから100Km東方にあるSubang県に新設される工業団地に用地を用意するとのことです。
プロガドゥン工業団地には日系企業も20社が入居しており、私が以前勤務していたヤマハもピアノ工場とギター・ドラム工場を持っています。
現在はピアノ工場になっているところは、工業団地が開設された直後の1974年に会社登記が行われた工場で、私が駐在していた1981年から1995年の間は、電子オルガンとピアノを主に生産していました。
そして1987年に近くの土地にギター工場を新設し、ヤマハのインドネシアにおける生産拠点の礎となったところと言えます。
40年前に初めてインドネシアに赴任してから、南ジャカルタ市内の借家から15年間、毎日通った日々がつい昨日のように思い出されます。
プロガドゥン工業団地の西方に位置していた自動車メーカーの当初の工場もほとんどが30Kmから50Km東方の工業団地群に移転済であることや、ジャカルタ市内の環境問題を考えると、致し方ないことなのかもしれません。
労働組合は抵抗する姿勢を示していますが、既に中部ジャワに移転を計画している現地企業もあり、昨今の工業団地内の密集状態を見るにつけ、この流れを止めるのは難しいでしょう。